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QOL(生活の質)

QOLの構成
QOLの構成

QOL(生活の質)とは何か?

 

一般的には、運動、栄養、睡眠が三大柱として認識されており様々な情報が提供されています。例えば…

 

・一日30分程度の歩行、健康体操、ヨガなど

・30品目の栄養素

・ゴールデンタイム(夜10時~夜中2時)の睡眠の確保

 

これらが健康的な生活を送る上で大切なのは言うまでもありません。それを客観的に確かめる手段として病院で行う健康診断があります。しかし、病気という概念は人が統計学を基準に決めたことであり、数値に異常が認められなければ病気という判断にはなりません。ここで問題になるのは半健康(未病)という概念が薄いということです。

 

<高齢になるに向けてのQOL維持の柱>

 

・筋力の維持

・バランスの良い栄養の確保

・筋肉を使いこなす能力

・コミュニケーション

 

この中で一番認識が低いのが”筋肉を使いこなす能力”でしょう。ではこれは何かというと、神経(固有受容器の活性化)です。固有受容器とは、位置覚、スピード、方向などを感知し筋肉の正常な能力を発揮するにあたり絶対に必要な存在です。身体の傾きが分からなければ転倒しますし、急に走れば肉離れを起こします。これは、筋肉の強さや柔軟性とは異なります。

 

固有受容器の働きが落ちている部位

      ↓

他の正常な部位(筋肉など)が補う

      ↓

同じ筋肉で長期間助ける

      ↓

筋肉疲労、痛み、痺れなどが出現

 

この様に、元々固有受容器の働きが落ちている部位ではなく助けている場所に症状が出ていることが多いのです。これは結果であり、痛む部分にアプローチすることはあくまでも対症療法であり予防にはなりません。

 

漠然と姿勢を良くする、筋力をつける、痛みを抑えるということを続けるだけではいずれ限界がきます。自分の現時点での能力を最大限に使いこなすという概念を持つことは、QOLの維持を考えるうえで絶対に外すことは出来ないでしょう。